2023年10月27日

Start Up 99キックオフイベント「Together」開催レポート

お知らせ

 

Start Up 99(西九州させぼ広域都市圏ビジネスプランコンテスト)に応募を考えているスタートアップ予備軍の方を対象に、キックオフイベントを開催しました。本記事では当日の様子や参加者の声などを紹介いたします。

 


 

Together~想いをビジネスモデルに可視化する~キックオフイベント開催!

起業を検討している方、実現したいアイデアがある方、解決したい課題がある方、そんな方たちを対象としたイベント「Start Up 99キックオフイベントTogether〜想いをビジネスモデルへ可視化する〜」(2023年10月7日)を開催しました。

 

会場となったVSIDEには、座席が足りなくなるほど多くの方が参加され、みなさんの意気込みを感じるスタートとなりました。
今年で5回目を迎えるStart Up 99ですが、セミナーにも連続して参加してくださる方も多く、コンテストにも多くの方が応募しています。5回目は前年より2か月早い1月20日(土)の開催を予定しています。

 

今回は前半にVSIDEから応募方法についての説明を行いました。そして後半は先輩起業家お2人の講演がありました。

 

 

【事務局からのお知らせ】
VSIDEからは応募用紙への記載のポイントや前年度の大賞と準大賞3名のビジネスプラン概要と評価されたポイントについて紹介しました。
キックオフに参加できなかった方は応募用紙の作成サポートも行っているので気軽にご相談ください。

 

 

 

「好き」が起業の原動力

休憩を挟んで、ここからは先輩起業家のお2人のお話です。ご自身の事業の紹介や、起業した経緯、今後の展望などについてお話がありました。

 

最初に登壇されたのは株式会社SHOCHU.X代表の橋本啓亮(はしもとけいすけ)氏。蔵元から熟成焼酎などを仕入れ、オリジナル商品としてECサイトで販売しています。最近は大手百貨店での取扱いも増え、全国、海外にも販路が広がっているとのことでした。

 

橋本氏と焼酎との出会いは大学時代。バイトをしていた居酒屋で焼酎に出会い、すっかり焼酎に魅了されたそうです。その後、焼酎を販売する会社にインターンで入ったものの、会社では自分のやりたいことができず、退職し起業したそうです。もともと起業したくて会社を立ち上げたかったのではなく、実現したい商品があったから必然的に起業したという経緯を明かされました。

 

また起業して海外に売り出そうとしたタイミングでコロナ禍になったことで、ECサイトに絞って販売をしたそうです。それがむしろ功を奏し、ほとんどの焼酎メーカーがECサイトをやっていなかったこともあり一点突破できたとのことでした。

 

参加者の学生から「起業時はどれくらい働いていたか?」との質問がありましたが「そこまで働いていなかった。むしろ24時間をどう使うかを考えながら、やることを絞っていった」とのことでした。がむしゃらに働くことより価値的に動くことが大切だとわかる返答でした。

 

橋本氏(左)と寺本氏(右)

 

自らの経験を語る橋本氏

 

熱心に耳を傾ける参加者

 

次にお話頂いたのは、起業家シェアハウスSEKIYA.soを運営している寺本聖(てらもとひじり)氏です。

寺本氏は大分県の廃業した温泉旅館を再利用して、起業家向けのシェアハウスを運営しています。大学生や若い世代の起業支援のために、コミュニティ作りのサポートをしたり、イベントを開催したりしています。

 

これまで9年間国内外のシェアハウスで暮らしてきた経験から、1人暮らしでは得られない刺激と多様な価値観を学んできたそうです。寺本氏も橋本氏と同じく、まったく起業を考えていなかったとか。自分が好きなシェアハウスをやりたい、やりたいことがむしろいろいろありすぎて絞れない、そんな経緯で起業することになります。

 

オンラインの時代だからこそ、オフラインで繫がることが大事でその役割をシェアハウスが担っていると意義を語られました。今後は九州から全国、アジアに展開していく計画です。

寺本氏は「起業する理由としてビジョンをしっかり描くことが大切。なるべく小さく始めて、実証実験をしながら改善をしていくことが大切」と起業をする上でのスモールステップの大切さを訴えました。

 

最後に仲間の作り方について、橋本氏は「自分より年上の人を巻き込んだほうがよい。そして知っている人、知らない人に関わらず、熱意のある人、共感してくれる人を見つけている」と。寺本氏は「自分より優秀な人、自分が持っていないものを持っている人、そして本気の人かが大事なポイント」とのことでした。

 

熱い語り口の寺本氏

 

お2人の共通点は、学生時代に好きなことを見つけ、それをビジネスにしていることでした。好きなものへの情熱が挫折や失敗を乗り越える力になっていることを学びました。

閉会後も活発に交流をされており、参加者の熱が感じられるイベントとなりました。参加者のビジネスプランがこれからどのようにブラッシュアップされるか非常に楽しみです。

最後に参加者の声を紹介します。

 

  • ビジコンに入賞しなくても事業を成功されている方もいらっしゃることを知り、あきらめることなく続けていくことが大事だと思いました。
  • 初めて参加しました。若い方の熱い思いと行動力が凄いなと感じました。いろいろ考えるより、まずは行動することが大切だと思いました。
  • 起業家のマインドが聞けて楽しかったです。今回のイベントに参加した目的は、いろいろな人と繫がることです。交流会もとても楽しみです。

 

Start Up 99(西九州させぼ広域都市圏ビジネスプランコンテスト)の応募締切は2023年11月17日(金)です。学生でも社会人でもビジネスアイデアがある方ならどなたでも応募可能です。みなさんの応募をお待ちしています。